かねてから訪れてみたいと思っていた信州松本城へ行って来ました。
「アルプスの桜巡り」と銘うった1泊2日のバスツァーに組み込まれていて、それに参加したのです。訪ねたかった理由の一つは姫路城・彦根城・犬山城と共に,国宝に指定されている事です。
そして築造後400年を経ている、最も古いお城であること、また殆どのお城の天守閣は白塗りですが、この城の天守は黒塗りであるからです。その外観から烏城(からすじょう)と呼ばれています。
他には岡山城・熊本城の黒塗り天守閣が有名で、それぞれ素晴らしいのですが、残念ながらどちらも現在の天守はコンクリート造りになっています。
松本城は、戦に備えての黒造りが今に伝わり、小規模ながら凛とした風情がひしひしと感じられました。
太い柱が数多く並び、厚みの凄い梁で組み上げられた天井の景観は、黒壁の外観に相応しい物でした。
6階の夫々の天井高は、弓を張るに十分ですが、昇り降りするには不便な階段の幅と鴨居の低さには、閉口しました。
見学の途中階段で渋滞が起こり、何かと思えば大柄なフランス人観光客の一行が、高齢の人達をいたわり進路を譲っていたからでした。そして彼等は鴨居で頭をうちながら、結構楽しんでいるようで、見ている私も心楽しくなりました。
城内は丁度桜も満開でそれを楽しんだ後、宿泊地である白馬山麓のホテルに着いてビックリ、一面の雪景色でした。
スキーもやれば出来そうでした。こんな景色の様変わりも旅の喜びと嬉しくなりました。
それはともかく、次にはどこのお城を訪ねようかと思いを巡らしています。
追記 訪れた桜の名所;恵那峡の桜、弘法山の1000本桜、臥龍桜、根尾の薄墨桜
私の感想は、いずれも中々良かったのですが、身贔屓を承知で言えば、やはり桜は奈良が一番。PRの工夫と、交通手段の一層の改善が必要と痛感しました。
景山 浩道