椎間板ヘルニアの手術をした妻の全快祝いをかねて、琵琶湖東岸の一泊旅行に行って来ました。
初日はまず「湖北野鳥センター」へ行きましたが、期待していたオオワシは荒天のために姿を見せず残念でした。
秀吉ゆかりの城と思っていた長浜城は、コンクリート造りで少々ガッカリ。
次に「浅井歴史民族資料館(お市の里)」へ回りましたが、大河ドラマの放映開始に向けての改修中でアウト。
道を尋ね尋ねてようやくたどりついた小堀遠州候の「近江弧篷庵」も紅葉の季節ではないので期待外れでした。
夕方になって「多賀大社」に参拝しました。
“お伊勢参らばお多賀へ参れ”の言葉しか知らず、楽しみにしていたのですが、やはり規模において、伊勢神宮とはかなりの違いがあると感じました。
何かついていなかった感じの前日に続いて、二日目もあいにくの雨模様。
しかし、前泊を利しての早出と荒天にも恵まれて?
人影もまばらな彦根城を訪れ、良いアングルの写真を撮ることが出来ました。
国宝の彦根城は本当に素晴らしく、今まで近くを通り過ぎながら、眺めるだけだったのが悔やまれました。
築造当初の天守が残る城は、風格というか威厳というか、いずれにしてもその城の個性を感じます。
まして戦城の厳しさは、不謹慎ながら敵に攻められた時の守備を、一度見てみたかった等と思わせました。
守備力を示せなかったのは残念ですが、幸にも一度も戦火を交える事が無かったので、
往時の佇まいを今日まで伝えてくれています。
残念なのは、彦根城が平山城であったため、城下町が市街地化したり、城郭の真ん中を主要道路が通っている事です。
いづれにしても、これからは名城と称されるお城をもっと訪ねてみよう。
そして三年から五年位かけて私の好きな名城10選等を選んでみたいという、
少し不遜な楽しみを持ちたいと思いました。
昼からは守山の佐川美術館へ廻りましたが、予想に反し綜合的な収蔵では無く、
極めて特化した収蔵と展示の美術館でした。
つまり、平山郁夫さんの絵画・佐藤忠良さんの彫刻・楽吉左衛門さんの茶碗です。
なかでも平山先生の収蔵作品数には驚きました。私も平山先生は好きなので、望外の喜びでした。
そんなこんなで、結構数多くの思い出が出来た旅行になりましたが、
途中沢山あった石段・階段・坂道を妻がトラブル無しに歩いてくれた事に感謝して、450㎞の旅を終えました。
景山 浩道