築70年伝統的民家のリフォーム

こんにちは
インターンシップ生の高本です。
今日は以前大規模改修を行ったお宅の訪問に同行し、見学させていただきました。
今ではなかなか見ることも出来ない、通り土間の台所や、芋部屋(地面を掘り下げて作った作物などの貯蔵庫)などがある伝統的古民家でした。この住宅は築70年ほどで、場所によっては100年を越える部分もあるとか。
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実際に人が住んでいる古民家を見る機会はそう無いので大興奮でした。どっしりとした外観に、木と畳のにおいがする室内、鮮やかな中庭はどこか懐かしさを感じさせ、ついついくつろぎたくなってしまう、ゆったりした時間が流れているようでした。
2年ほどかけてこの大きな住居のうちの一部を、屋根瓦、外壁、内装、下地までリフォームを行いました。
水周り設備の様子です。
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お風呂は大きめで洗い場にも浴槽にもゆとりができました。浴槽に入る際あまり足を上げず楽に入れるよう、またぎが低くなっています。
台所の様子です。
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土足で調理する土間から、室内に移しました。オール電化のシステムキッチンに大変身です。
オーダーメイド
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 おうちの顔である立派な玄関には、もともとの立派なサイズと合うよう大きな扉を外観のデザインと合わせて作りました。
 食器棚は壁のくぼみ、屋根の勾配と高さをあわせ、収納力は抜群ながら、通路やダイニングを圧迫しないすっきりとスタイリッシュな仕上がりになっています。
改修前とは何もかもが違っていて、本当に同じ家なのかと驚きと発見の多い時間でした。
リフォームでは新築住宅とは異なり、家の中で動かせる部分と動かせない部分があるので、新たな扉・間仕切りの取り付け方や、住居内段差の処理の仕方など、リフォームならではの工夫を実際に見ることが出来、貴重な体験になりました。
今後も改修を考えているそうで、お話を少し聞かせていただきました。
完成を見ることはできませんが、伝統と最新技術が組み合わさった、スマートで住みやすい家の完成を楽しみにしています。
インターン生 高本