こんにちは! 工務の勝本です。
住宅リフォームの工事現場の検査や住宅診断・耐震診断などで皆様にお目にかかっています。
今年9月 台風21号の影響で近畿を中心に記録的な高潮や暴風、猛烈な雨を観測しました。
我が街 奈良県橿原市付近にて、21号台風は強い風と雨で影響で、修理の依頼はもちろんのことですが、「雨漏れ調査」の依頼が殺到いたしました。
台風時の強いたたきつけるような横殴りの雨が、長時間続いたことが原因かと思われます。
今回、台風直後の雨漏れの原因調査を行った様子をお伝えいたします。
雨漏れの原因を探すために、調査時には、台風時のような雨を散水ホースで再現します。
サッシ周りの隙間からの「雨漏り・漏水・浸水」
今回の台風の影響により、雨漏り・漏水・浸水による修理や外壁の調査の依頼は10件お受けいたしました。
- サッシのパッキンが径年劣化
サッシは、タテ枠ヨコ枠の組立てに止水パッキンが使われています。新設当初は止水機能を果たしていますが、20年以上も経過すると建物の動きも加わり、僅かな隙間が発生します。ここに強い横殴りの雨が当たると、隙間は毛細管現象の働きもあって、どんどん漏水していくことになります。
- サッシと壁の取合いに隙間発生
モルタル塗り、サイディング張り等の壁は、径年で隙間が発生しても、壁内外での止水処置(防水テープやシ-ルで処置)がされていると浸水しない
ドレンに異物が詰まっていた
今回の台風の影響により排水口が詰まったというお問い合わせも発生しました。これは、ドレン口の日常の管理が十分でないと「通常の雨」なら何とか排水されるが、台風時の大雨にはベランダが満水状態になり、建物の防水の切れ目から越水ことになります。
※ドレンとは・・・排水口のこと。
ベランダ、バルコニーなどのドレン部分にゴミや枯れ葉など、モノがたまってしまうと、水が流れなくなって雨漏りにつながり、室内に雨水が流れ込むこともあります。
定期的にドレン口の掃除をしておきましょう。これはご自分でできるメンテナンスです。
創造工舎ではインスペクション(住宅診断)も行っております。お住まいのお家で不安な事があればいつでもご連絡ください。