震災時におけるリフォーム店としての備えと対応

昨日、TOTOリモデルクラブ大阪店会主催で行われた、
「震災時におけるリモデル店としての備えと対応」

のセミナーに参加してきました。

講演していただくのは、東日本大震災で、
ご自身の会社でも被災された、
株式会社ハウテック 鈴木社長様

でした。

いつかやってくるかもしれない災害を踏まえて、
何かの準備、対応ができるように、記録しておくために
鈴木社長の体験談をお伝えします。

 

本日、仙台から大阪に出てくる前に、
6年半前に起こった出来事を思い出すために
自社のスタッフに改めて聞きました。
「当時は何が一番困った?」

「お風呂に入れなかったこと」と言っていました。

私も1ヶ月半お風呂に入れませんでした。
やっと湯船に疲れたのは、地元の秋湯温泉でした。

こんな時期ですから、ごった返し、
湯船には垢が浮いていて、気持ち悪かったですが、
それでも、湯船につかれることが、こんなにありがたいことだ
と感激したのを覚えています。

私の家は、1Fが会社、2Fが住居でした。
ライフラインの復旧まで時間を要するのですが、
当時、幸い水道は出ました。しかし、道を隔てた家は水道が出ませんでした。
電気の回復は早く、3日後でしたが、ガスの復旧には、約一ヶ月半もの期間を要しました。

電気温水器、エコキュート、石油給湯器のお宅は、お湯が使えましたが、
ガス給湯器のお宅は使えませんでした。
さらに、せっかくガスが復旧しても、
ガス給湯器が使用できないという家が多く、
たくさんの給湯器の修理依頼がありました。
3月の東北の冬の寒さは厳しいので、給湯器の内部で凍結、故障していたのです。
その上、修理のために部品を頼んでも、
部品の工場が東北にあり、その工場も被災しており、部品が入ってきませんでした。

また、ガス配管が損傷している家もありました。
そのため老朽化していると思われる配管は、災害に備えて、
リフォームの際などに、新しいものに替えておくことをお勧めします。

その他にも
①ガス給湯器の凍結(先ほどの話)、
②部品(ダイヤフラム)の不足、
③エコキュートの転倒、
④ユニットバスの足の折損、
⑤ガソリンスタンドの混雑で復興車の給油が困難等、
多くの問題が発生しました。

それを防ぐための方法としては
①給湯器が使えないときは、凍結前に水抜きをしておく、
②必要と予想される修理部品を揃えておく、
③エコキュートの設置には、エコベースを使用する(震度7まで耐えることができる)、
④ユニットバスの足を接着剤で固定しておく、
⑤緊急車両登録をする
等があります。

修繕、リフォームの依頼は、ひっきりなしでした。
中には、リフォームするのには損傷が激しく、リフォームするべきかどうか迷うようなお宅もあります。
特に80歳、90歳の超高齢者の方からの依頼の場合は、
(別にお住まいの)ご家族(息子様)に声をかけさせて頂き、一緒に協議をしました。
今、目の前の暮らしももちろん大事ですが、
今後の暮らし方なども踏まえて、適切な判断ができるように、心がけました。

事務所の窓には、
トイレ(ウォッシュレット)使用できます。
温かい飲み物をご用意しています
携帯電話充電できます
など、仕事には繋がらなくても地域に役立つことをしました。

当時は、お客様から修理依頼の電話がひっきりなしにかかってきました。
「いつになったら来てくれるんだ」とお怒りになる方もしばしばありました。
すぐにでも工事をさせてもらいたい気持ちは山々でしたが、
対応しきれなく、どうすることもできませんでした。
わが社だけではできる仕事量は限られています。

そこで、
「ただ、その気持ちと状況だけはわかってもらいたい。」と思い、
「できる限り早く対応できるようにがんばっています。しばらくお待ちください。」
の旨を伝えるハガキをお客様に送りました。
すると、理解をしていただくお客様もあり、ほっとしました。

だから、工事の手が回らない被災者には早急に現状をお伝えする文章を送るなどして、
「お客様のことはわかってますよ」と、
不安感・不信感を感じないように気を配らなくてはなりません。

それから、災害時は、まず市役所に問い合わせを行い、
補助金制度がないかどうかを調べる必要があります。
例えば、「応急修理制度」という制度は、
住まいが半壊以上の被害を受けた世帯に最大52万円が支給されるといったものです。
こういった制度を活用することで被災者にとっても有難いし、我々(業者)の信頼にも繋がります。

買い物ができるようになるには、2週間以上かかりました。
それでも1人様○個までなど、制限がありました。
TOTOショールームは、約3ヶ月間もの間閉館していました。

自然災害は予想することができません。
そのため企業は緊急対策室の設置や緊急対策マニュアルの作成、
災害時に助け合えるように全国の同業仲間とのコミュニケーションをとる等をして、
普段から災害に対する意識を高めておく必要があります。
災害時は、「人のために役立つ仕事がどれだけ有難いことか」というのが、
とても実感できました。

そして、「被災していて、ショックで何もできない」のではなく、
「誰かの役に立つことであれば」の気持ちを持って、
「体が動く方はボランティアに参加する」 ほうが、結果的に自分が健康になります。
そんなことを感じている人がたくさんいました。
等々。

災害に踏まえて、
そのとき、私に、私たちに、
実際にどんなことができるのかを、見識を深められたと思います。

いつ訪れるかわかりませんが、
地域にとって、社員にとって、役に立てる、
できる限りの対応ができるように
心構えをしておきます。

 

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