先日、NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀を見ました。
その回は靴職人の山口千尋さん。若いころ単身イギリスに留学し本場の靴作りを習得し一流職人の称号を与えられながらも、大量生産で安価な革靴が定着していた日本ではオーダーメイドの高い靴は受け入れられませんでした。自腹で靴を作り自前の展示会を開く。イギリスで学んだ革靴は、まぎれもない「本物」であることを信じ続けていました。
そして9年間の「継続」が、実を結び今では10~40万円の靴の注文が絶えないまでに。
何があろうと自分の信じた道を突き進む。自分が信じるモノを持てることは本当に幸せだなと思いました。しかしそれは必死に苦境を乗り越えながら手に入れた自分だけの宝物。9年間頑張って耐えた。しかしそれは結果9年であって最初から9年頑張れば結果が必ず出るとは思っていなかったはず。15年だったかも知れないし、それでも山口さんは信じ続けた、信じ続けることができたのではと思います。
信じることの難しさ、子供を信じる、部下を信じる、友人を信じる、そしてなによりも自分自身を信じることの難しさ、自分のことは自分が一番よく知っているし、できないこと、あきらめたことも…でも過去にとらわれず今から、今この瞬間から一歩踏み出す勇気があれば努力は必ず実るそう信じた瞬間、人は変われるのだと思います。
今回のお話は特にモノづくりという視点からお客様に届けるリフォームの仕事と通じる部分が多々あり、大変参考になりました。最後に山口さんの言葉を紹介します。
プロフェッショナルとは
「人に信頼してもらえる力を身につけた人のことをいうのだと思います。その信頼よりも、もしくは期待よりも、もっといい答えがある。それを目標にしている人のことをプロと呼んでいいのかなというふうに思います。」
橿原本店店長 瓜阪 八生樹