太陽エネルギーの偉大さ

今年の夏も暑かったですね。
奈良は盆地特有のフェーン現象がおきます。
原因は太平洋で海水が気化するために使った太陽の熱エネルギーが大気の中に潜伏します(潜熱)。
発達した太平洋高気圧から日本海側の低気圧の方に流れます。流体は高いほうから低いほうに移動します。
高見山や大台ケ原に到着すると上昇し始め大気の温度を降下させます(100M上昇でマイナス摂氏5度)。
温度が下がると大気は凝縮し結露となって積乱雲を発生します。
太平洋で起こった時の現象とは逆に潜熱が凝縮熱となって山を下るときに放出し熱風となります。
これがフェーン現象で日差しの少ない早朝から暑いのはそのためですね。
広く見ると太陽エネルギーの移動のようなもので偉大さが感じられます。
また近年奈良県も都市化しアスファルト舗装や緑の減少でヒートアイランド化(熱の島 等温線を結ぶと島のように見える)が進み太陽熱を反射せず蓄熱してしまって気温上昇に拍車をかけています。
アスファルトは石油から燃料やナフサ(石油化学製品)を取り出した最終の製品です。
石油は便利ですけどいろんな問題も抱えていると感じられます。
          馬場 孝明

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください