施工事例119 本人の『やりたい』を支える、優しさと技術の設計。家族全員が笑顔になる動線計画。
葛城市
ー設計コンセプトー
車いすでもスムーズに生活できる家にリフォームしたいとのご相談をいただきました。
大切にしたのは、ご本人が一番望まれている「自立した生活」ができる環境。
車いすでの生活を想定すると、現状の間取りでは、段差も多く、廊下幅も狭く、水廻りへ行くにも車いすが回転するスペースも取れませんでした。また出入り口や設備機器の配置は、車いすを使用するという観点からは使い勝手が良くありません。そして外出もできるように、外構を整えたいとお考えでした。
実際に、入院・リハビリをされていた病院にお伺いし、車いすでの行動、設備の使い勝手、手すりの位置や高さ、動きやすい方向などを確認し、何度も検討してプランニングを重ねました。
沢山のハードルがありましたが、一つ一つ一緒に確認しながら作り上げていきました。
1階で生活が完結できて、車いすでも外出できるアプローチ。自分の意志で自由に動けるように、内外両面の環境を整えることができました。
物理的な問題点をなくすだけでなく、生活する上での心理的な負担をなくすことで、ご本人の生活だけでなく、介護をされるご家族の生活も豊かになることを目指しました。
洋室兼寝室

和室6畳部分を洋室兼寝室に、奥の納戸だった部分をシャワールーム・サニタリールームへとリフォームしました。 隣接するLDKなどの行動範囲すべて、ご家族に気を使うことなく過ごしていただけるよう、段差を解消しバリアフリー仕様に。

寝室の一角には、車いすで座ったまま高さを調整して使用できる洗面化粧台を設置。トイレやシャワールームへの水廻りは、二枚連動引戸で有効開口を確保しました。
トイレ

トイレは車いすでの回転スペースを確保した配置に。使い方を入念にシミュレーションしながら、手すりの位置や高さを細かく調整しました。
シャワールーム

シャワールームの入り口は有効幅900mm、開口幅850mmの2枚引戸で移動をスムーズに。
外構

家への出入りは費用対効果を考え、玄関からではなく敷地内にスロープを設け居間の掃出し窓を利用するプランに。 新設したアプローチには手すりを設置し、カーポートはアプローチに高さを合わせました。1,000mm以上あった道路との段差は、介護レンタルできる車いす用昇降機を利用することで解決しました。

雨でも外出しやすいように、アプローチからスロープ、カーポートへと続くテラス屋根を新設。

リビングの掃き出し窓から出入りするため、リビング前にウッドデッキを設置しました。そのウッドデッキにも、スロープで道を繋いでリビングとの段差を解消しました。




